代金引換郵便の出し方、料金

ご注意:料金等はしばしば変更されますので、日本郵便ホームページなどで確認することをお勧めします。当然ですが本ページの情報に何ら責任を負いません。
2007/10の郵政民営化に伴い、割安な通常振替(郵送による振替口座間の送金サービス)は廃止されました。下記は廃止前の制度で記述されているのでご注意下さい。
  1. 郵便振替口座を持っていなければ郵便局で開設します
    「郵便振替口座」は「ぱ・る・る」などの郵便貯金口座とは全く別のものです。郵便振替口座は誰でも無料で開設できますし、送金手数料が通信欄(文書)込みで15円からと「ぱ・る・る」より極めて有利なので是非とも持っておきたいものです。代金引換郵便を送る場合、この口座開設は必須ではありませんが料金的に有利なのでここでは全て郵便振替口座を利用する前提で説明します。
    なお、個人で郵便振替口座を開設しようとすると、(郵便局は「ぱ・る・る」を使ってくれた方が儲かるので)利用目的などを聞かれて、「あまり利用頻度が高くないならば口座開設はできない」というウソの説明をして口座開設を妨害されることがあります(私も何度か経験しました)。これは、郵便局の非公式通達で回覧されている妨害工作なので、このような妨害を受けた時は「郵政監査局」03-3865-6100 に通告して、違法な妨害をやめさせて下さい。電話1本で直ちに対応してくれるはずです。口座開設に際して利用目的等を聞かれることは本来ありません。
    全国どこの郵便局でも開設できますが、開設した郵便局では本人による払い込み手数料が無料になるので、なるべく便利な場所を選びます。
    ちなみに、自分の郵便振替口座から他の郵便振替口座へ振り込む(振替と言う)場合も、所定の用紙をどこかの郵便局へ持って行けばいいのですが、「口座開設した郵便局以外では受付けられない」というウソの説明をして仕事を減らそうとする郵便局が非常に多いので、そのような場合にもやはり「郵政監査局」へ通告しましょう。ただし、単に窓口局員が無知でそう言っている場合も多いので、とりあえず「何十年と使っているが、他の郵便局では断られたことが無い」などと言うと、受け付けてくれる場合が私の経験ではほとんどです。
  2. 代金引換郵便:小包(ゆうパック)の場合
    普通便専用ラベル普通便、書留便用ラベル
    普通のゆうパックと違い、上図のような代金引換専用のラベル(右が書留にも使える用紙)を使って差し出します。ラベルは勿論郵便局で無料でもらえます。送金方法は、急ぎでなければ、「振替」の「7通常払込み」を選択して自分の郵便振替口座番号を右詰めで記入します。「引換金」は実際に相手に払込んでもらいたい金額を書きます。送料や代引手数料などは発送の時に自分が徴収されますから、送料が相手持ちの場合はその分を上乗せして記入します。また、払込み手数料(通常70円以上)は差出人の振替口座から引き落とされるので、それも相手に負担させたい場合はその分を上乗せして記入します。逆に言えば払込み手数料を自分で負担したい場合も、その分を「引換金」から差し引いて記入する必要はありません。
    送金方法は為替(郵便局で受け取り)1〜6、郵便振替への7通常/8電信振込、ぱ・る・るへの電信振込み9のみで、銀行口座あての送金はできません。大抵は、手数料の最安な7を使うことになります。(番号は右の書留兼用ラベルの場合)
    引換金額が30万円を超える場合には、書留とする必要があります。また、窓口交付になります。
    なお、ファミリーマートなどで扱っている「Yahoo!ゆうパック」という料金10%引きのサービスでは、代金引換などの特殊扱いは行っていませんのでご注意を。
    料金計算方法:例えば、長さ・幅・厚さの合計が1.7m以内、重さ2Kgまでの小包を普通便で市外の第1地帯(近県)に送り、「引換金」に7,000円を指定し、送金方法に「7通常払込み」を指定した場合、下表のようになります。
    ゆうパック送料610円(市外第1地帯、2Kgまで) 差し出し時に 610+250=860円
    徴収されます
    代引手数料250円(引換金額5万円以下の場合(※))
    払込料金70円(1万円以下の場合) 郵便振替口座に 7000-70=6930円
    払込まれます
    引換金7,000円(ラベルに記入した額)=(受取人の支払い額)
    (※)引換金額が30万円を超える場合は、書留にした場合のみ扱ってくれるので、他に書留料金が必要です(簡易書留ではダメです)。代引手数料は変わらず250円です。
    (注)簡易書留にした場合は250円が追加されます。
  3. 代金引換郵便:普通書簡または簡易書留の場合(引換金額5万円以下の場合)
    右図のような代金引換専用のラベルを使って差し出します。ラベルは勿論郵便局で無料でもらえます。簡易書留を付ける場合は「簡易」にマル、不要な場合は「普通」にマルをします。送金方法は、急ぎでなければ、「振替」の「7通常払込み」を選択して自分の郵便振替口座番号を右詰めで記入します。「引換金」は実際に相手に払込んでもらいたい金額を書きます。送料や代引手数料などは発送の時に自分が徴収されますから、送料が相手持ちの場合はその分を上乗せして記入します。また、払込み手数料(通常70円以上)は差出人の振替口座から引き落とされるので、それも相手に負担させたい場合はその分を上乗せして記入します。逆に言えば払込み手数料を自分で負担したい場合も、その分を「引換金」から差し引いて記入する必要はありません。
    料金計算方法:例えば、重さ25gまでの定形郵便物を簡易書留で送る場合で、「引換金」に12,000円を指定し、送金方法に「7通常払込み」を指定した場合、下表のようになります。
    第一種郵便物料金80円  差し出し時に 80+250+350=680円
    徴収されます。
    (簡易書留を付けるかは任意)
    代引手数料250円(引換金額5万円以下の場合(※))
    簡易書留料350円(損害要償額5万円以下の場合)
    払込料金120円(1万円超10万円以下の場合) 郵便振替口座に 12000-120=11880円
    払込まれます。
    引換金12,000円(ラベルに記入した額)=(受取人の支払い額)
    (※)引換金額が5万円を超える場合は、書留にした場合のみ扱ってくれるので、他に書留料金が必要です(簡易書留ではダメです)。また、ラベルも変わります。代引手数料は変わらず250円です。
    特記事項としては、チケット等の高価なものを郵送する場合、普通は簡易書留を使うと思いますが、簡易書留では350円取られるのに対し、普通便の代金引換(1万円以下)で送れば250円+払込み手数料70円=320円でむしろ安くなるということです(勿論補償は付きませんが)。
  4. 配達後はどうなるの?
    通常の現金による郵便振替(払込み)の場合と全く同じ「払込取扱票」のコピーが送られて来ます。「特殊取扱」の欄には「代引」と書かれています。
  5. オマケ:郵便局の常識

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