Dell PowerEdge SC420(SC430) に Windows XP をインストール (2005/12)
ほとんど個人的備忘録。基本的に SC420は Windows2003/2000系と、Red Hat系Linuxしかサポートしていないので、Windows XPはちょっと苦労する。まずは SC420 と SC430 の比較から。
スペック比較 | マザー | Gigabit LAN | video | sound | PS/2端子 | CPUファン |
PowerEdge SC420 | intel E7221 | Broadcom BCM5751 | R82265 | なし | あり | 騒音 |
PowerEdge SC430 | intel E7230 | Broadcom BCM5751 | R101685 | なし | なし | 静穏 |
ちなみに掲示板系では「videoが貧弱でvideoカードを挿さないと使い物にならない」と書かれまくっているが、私はあまり気になりません。DVD再生でたまに動きが不自然な程度。
特記事項(2006/12追記):
SC430ではPartition Magic(8.0)が動かない(USBを認識しないため)のでハードディスクの移設が面倒。Norton Ghost もbootしない。WindowsにインストールしたNorton Ghostでbackup/restoreはできるがそれじゃ意味無いし... (SC420では未確認)
Partition Magicの販売は終了し、後継の "Partition Manager 7.0 Professional Edition" に引き継いだそうな。こちらは試していない。(2009/1追記: Partition Manager 8 Pro での起動を確認した)
PowerEdge SC420/SC430 にTurbolinux10F...をインストール
SC420ではインストールCDを挿すだけで良く簡単だった。ただしオンボードUSBは使えないのでPCIのUSBボードを挿す必要があった。USBキーボードを使う場合はさらに面倒(次行参照)。
SC430ではPS/2端子が無いのでUSBキーボードを使う必要がある。linuxがオンボードUSBを認識しないのはSC420の場合と同じなので、起動後すぐにUSBキーボードをPCIボード側に挿し直す必要がある。さらに、インストーラは何故かHDD(SATA0)を認識しない(vine linuxでも同様だった)のでインストールはできない。SC420でインストールしたlinuxを起動することはできた。しかしSC430の場合は "Unknown video card" とされてしまうためか(?)、16bit モードでしかSXGAが使えなかった。つまり、いろんな意味でSC430はturbolinux10F...には向かない。静かで良いマシンなのだが...
PowerEdge SC430 にTurbolinuxFUJI をインストール (2006/3)
- 10F...にあったインストーラのトラブルは無かった
- 10F...ではダメだったオンボードUSBは普通に使えた
- videoカードは正しく認識されないが、一応SXGA(1280x1024)では動いた
- cdparanoia や xmms もそれなりに苦労すれば動くようになった
- しかし、FUJIそのものがNGな仕様になった(UTF-8になったり)ので、利用はいかがなものかと。
PowerEdge SC420にWindowsXPをインストール
マザーボードはIntelのE7221である。ビデオもオンボードである(サウンドは無い)。
- 普通にWindows XPをインストール
- BIOSのアップデートをする。購入時バージョンA00、最新バージョンA02(2007/4現在)。
sc420a02.exe
を入手実行する。
Dellのサイトからキーワード"downloads bios sc420"
で検索するかまたはいきなりftpサイトを見た方が早いかも。
- INFファイルをインストールするためチップセットドライバを入手実行する。Intelのサポートサイト から "Chipsets" -> " Server Chipsets" -> "E7221 Chipset" でOSを選ぶと、
一般向けの infinst_autol.exe とadvanced users用の infinst_autol.zip とがある。後者は
- Intel 82801EBよりも古いI/O controller hubをサポートしない
- Windows ME と Windows 98SE をサポートしない
と注意書きがあるので、ここは意味もなく果敢にadvanced user用の後者にトライしてみる^^;
- R82265用のSVGAドライバ(
R82265.EXE
)をDellのサイトから入手実行する("Support & Help" => "Drivers & Downloads")。添付の緑色CDにも入っている(\pexxxx\video\...)。デフォルトのままでも画面は表示されているが、著作権保護されたDVD(つまり普通のDVD)を再生しようとするとエラーになるため、この作業は必須。WindowsXP用は無いのでWindows2000用を入れる。ただしCD内のインストーラは実行エラーになるので、デバイスマネージャからドライバ(通常C:\Dell\Drivers\R82265\にコピーされている)を手動で組み込めばいい。もっとも組み込んでもあまり高性能なドライバでは無いようだが...(次章も参照)
(補足: このドライバを入れてもio-data社のUSB外付けTVチューナは動作しなかった)
- デフォルトではLANが使えないのでBCM5751用ドライバを入れる。broadcom から 32bit用ドライバ
win_xp_2k3_32-xxxx.zip
を入手してインストール。
- ちなみに上記掲載のドライバ一式はcache-sc420にある(2007/4現在の最新版)
PowerEdge SC420にWindows VISTAをインストール (2007/5)
WindowsXPと同様で特に補足することは無い。videoのドライバが最初から入っている分、WindowsXPより楽だった。
通称「神ドライバ」をSC420にインストール?!
PowerEdge SC430にWindowsXPをインストール
SC420はCPUファンが強力なのに比べSC430は静かで空気の流れも良さげである。SC420同様サウンドは無い。SC420と違いPS/2端子が無いかわりにUSB端子が多い。インストール方法はSC420の場合とほとんど同じ。
- 普通にWindows XPをインストール
- 必要ならBIOSアップデート(SC430A04.exe)
- INFファイルをインストール(マザーボードはE7230であることに注意)
- R101685用のSVGAドライバ(R101685.EXE)をインストール。デフォルトのままでも画面は表示されているが非常に表示が遅い。
- LANドライバをインストール(チップは同じくBCM5751)
- これらドライバ一式はcache-sc430にある(2008/6現在の最新版)
PowerEdge SC430にWindows7 64bitをインストール
普通にWindowsのインストールディスクから起動しただけ。何もしなくてもLANもvideoも使えた。ただし、このまま(オンボードビデオ)で著作権保護されたDVDを再生すると「出力ディスプレイのアナログコピー保護を有効にできないため、このDVDを再生できません。ビデオカードの更新されたドライバーをインストールしてください」となってしまい、R101685用ドライバもインストール困難なので、Windows7/64bit対応のビデオカードを購入して安易に解決するのがオススメ。
101キーボードを使う
何も考えずに日本語版Windowsをインストールするとキーボードが106配列(昔のNEC PC98みたいな変則配列)になってしまう。これを普通のキーボード(101)配列に設定し直す方法。
- SC420の場合、PC/2キーボードを持っていれば、ドライバの更新で101キーボードを選択するだけでいい。持っていなければ次項参照。
- SC430の場合、PC/2端子が無いのでドライバの更新では変更できない。
regedit
で \HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Paremeters
の LayerDriver JPN
の内容を kbd101.dll
に変更して再起動する。(参考文献PFUのページ)
Windowsインストールに関する追記
このページに書かれている通りやろうとしたけど、Windowsのインストーラがエラーになった、というご質問をしばしば受けます(SC420, SC430とも)。その原因として考えられるのは、Dellの出荷時、ハードディスク先頭に小さなパーティションを切ってツール類を格納していることではないかと思います(私は別に買ったHDDを使ったので関係ありませんでしたが)。partition magic や 旧版windows の fdisk コマンドで、この変なパーティションを削除して、HDDをまっさらな状態にした上で、Windowsのインストールをやれば解決すると思います。
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